慣性航法装置

inertial navigation system

 加速度を積分すると速度に,速度を積分すると距離になる原理を使い,位置を算出する装置.一般的に本装置には互いに直交する三軸の加速度計が装備されている.本装置は地球座標系での位置を求める必要があり,三軸の加速度信号を地球座標系に対応させるため,通常,以下の方式がとられる.①加速度計が搭載されているプラットホームを,ジャイロを使用して,姿勢や方位が変化しても機械的に水平を保つとともに方位を北に保つ方式,②可動式のプラットホームが無く加速度信号をコンピュータ処理により地球座標系に変換する方式(ストラップダウン方式)がある.