生産活動を支援する情報処理システムのためのソフトウェアの体系.生産ソフトウェアは,NC自動プログラミングなどの技術情報処理システムにおいても,スケジューリングのような管理情報システムにおいても,1950年代にその起源をたどれる.今日では,生産にかかわるすべての領域で情報システムの役割が重要になってきている.これらは,生産工程,製品開発過程,生産管理,物流・販売などの分野に大別される.それぞれの分野での生産ソフトウェアの例としては,セル制御ソフトウェア,CAD/CAM/CAE,MRP,オーダエントリシステムなどが挙げられる.ただし,現在あらゆる生産活動が情報システムの支援を受けるようになってきており,生産ソフトウェアの種類,規模は急速に拡大している.したがって,このような多数のシステムをコンピュータネットワークとデータベースを用いて統合し,全体の効率をさらに向上させるCIMのためのソフトウェアシステムも重要となっている.さらに,製品開発過程を中心に業務プロセスに沿って,各種応用プログラムとデータの統合を実現していくことが重要視されるようになっている.人間の知識をコンピュータで処理できるようにした知識ベースとそれを用いて問題解決を行う推論機構等を組合せた知識ベースシステムも構築されている.