広義には自然物と人工物のすべてを造る製造とその制御情報の総体をさすが,狭義には人工物を対象としている.プロダクションシステムともいう.人工物の製造は,部品の調達や加工,製品への組付,検査,および製品の出荷までの主としてハードウェアに関わる活動と,これらのハードウェア部門の活動を円滑にするための各機器の指令・制御,および全体の統合・管理に関わるソフトウェア情報部門の活動とからなる.機械製品の生産は中世代が原点であり,当時は技能工による単品の請負加工,いわゆるテーラメイド方式であったが,20世紀初頭から今日的大量生産,いわゆるマスプロ方式が主流になってきた.1970年代頃より,先進諸国では製品の多様化が求められ,中種中量生産や多種少量生産が増加し,このためフレキシブル生産方式(FMS)が多用されている.生産システムの自動化を総称してFA(ファクトリーオートメーション),さらにFAを高度情報化して各工場間を情報統合し,経営情報と結合した生産システムをCIM(コンピュータ統合生産システム)と呼んでいる.→ファクトリーオートメーション,FMS,リーン生産方式,IMS,多量生産,中量生産