聴覚に対し当該の環境を提示する音響発生装置.特に音響が三次元空間における特性として論じられるときに,この言葉が使われる.三次元空間としての音響の提示には,実際の建築物の空間内に特定の音場を創る「空間音場創成」と,受聴者の両耳入力を原音場のそれと等しくする「両耳音場創成」の二つがある.計算機によるリアルタイム・ディジタル信号処理を中核とする技術であり,音響の出力部分には,通常のオーディオ装置と同様のイヤフォン,ヘッドフォン,スピーカなどが用いられる.