流体制御弁,流体アクチュエータなど,流体によって制御される,または流体を制御する機械要素の総称.狭義には電気などほかの手段を用いず,流体によって動作するものをさす.このうち,機械的な可動部を持たずに,流体を制御する素子を特に純流体素子と呼ぶ.純流体素子は,流路形状の工夫により,増幅素子,フリップフロップ等論理素子,ダイオードといった機能を流体の流れで実現するもので,コアンダ効果等噴流の諸性質が利用される.電気を用いない制御システムとして,1960~70年代にさかんに研究が進められた.