形体の許容することができる最大の寸法(最大許容寸法)と最小の寸法(最小許容寸法)との差.寸法公差が特に重要になるのは,部品と部品がはまり合う箇所であり,はまり合う前の両部品の仕上がり寸法差を適切に指定する必要がある.[JIS B 0401]には,寸法公差とともに,このはめあいについて詳細な規定が設けられている.標準化された寸法公差の方式を寸法公差方式,寸法公差方式に基づき構成されたはめあいの方式をはめあい方式といい,これらに属する寸法公差を基本公差という.いろいろな大きさの寸法に対して同じ水準になる寸法公差の一群を公差等級といい,各公差等級に対する基本公差の数値およびその計算法も定められている.