設計のアウトプットの一つで,設計内容を,所定の様式に従って,図または線図と必要事項の付記をもって表現したもの.図面は,これを作成した人の意図が,第三者にわかりやすく,正確に伝えられるものでなければならないので,定められた規約(我が国ではJIS製図関連規格)に従って作成される.肝心なことは,必要最小限の情報が,簡潔な形で,一義性を持って,誤読されないように描かれていることである.図面は,作成した人の意図を正確に読み取るためのものであり,その意味で,見るとはいわず,・読む」という.工業用図面の大きさおよび様式は[JIS Z 8311]に定められていて,原図および複写した図面の仕上がり寸法は,原則として,[JIS P 0138]に定めるA0~A4の大きさとし,図面様式に関しては,輸郭,表題欄,中心マークを必ず設けることとしている.図面の種類は多岐多様で,用途別に見ても,計画図,基本計画図,実施計画図,製作図,工程図,検査図,据付け図,施工図,注文図,見積図,承認図,説明図などが,内容別に見ても,組立図,総組立図,部分組立図,部品図,素材図,詳細図,構造図,基礎図,配置図,接続図,配線図,配管図,系統図などがある.