数十万という巨大分子であるタンパク質の機能はその結晶構造に大きく依存している.放射光の指向性や高輝度性を利用し,高感度二次元検出器イメージング・プレートを用いることにより,1mm以下の小さな単結晶からのX線回折像(何万点)を単時間で測定し,コンピュータ処理によって電子密度分布を求める手法で,医薬の開発に不可欠な手段になっている.