レンズに収差がない状態では回折だけによって解像限界が決まる.一般には,隣り合う焦点像のうちの片方のエアリーディスク中心と,もう一方のエアリーディスクの第1暗環により定義されるレイリー限界 δ が回折限界として用いられ,光の波長をλ,レンズの開口数をNA,レンズに入射する光線がレンズ光軸に対してなす最大の角度をθ,測定対象とレンズ間の媒質の屈折率をnとした場合,δ=0.61λ / nsinθとなる.なお,その他の回折限界の定義として,アッベの分解能などが用いられることもある.