原子力施設・海洋・宇宙での作業のように,人間が立ち入りにくい環境下にロボットや加工装置を送り込み,安全な場所にいる人間がこれに指令を送って作業を実施させる遠隔操作のこと.原子力施設用にマスタ(指令装置)とスレーブ(作業装置)をリンク機構で結合した機械的方式のものが初期の遠隔操作装置として開発された(1948年)が,その後電気的サーボ方式や通信回線で接続したシステムが開発されている.スレーブ側での画像・音・力感覚などを,指令する人間に伝送して支援する,遠隔臨場感呈示技術が併用される.