ロボットアームによって物体を操り,ある場所に位置決めする場合,基本的には物体の位置と姿勢を規定する必要がある.三次元空間において,大きさのある物体は一般に位置と姿勢それぞれに対し,三つのパラメータを持つ.姿勢を記述するパラメータはある基準座標系からの三つの傾き角度で表され,それを姿勢角と呼ぶ.ロボットの姿勢表現には,一般に,オイラー角およびピッチ・ロール・ヨー角の二種がよく採用される.