計算機の語長は有限なので,計算機は有限の種類の数しか扱うことはできない(例えば16ビットの計算機なら216通り).したがってアナログ信号をディジタル的に処理するには,すべての連続数を有限個の離散数のどれか(実際には一番近い数)に対応させる必要がある.この連続から離散への変換を量子化と呼ぶ.量子化はアナログ側から見れば誤差の発生源であるが,量子化が非線形の動作であるため,誤差の影響を定量的に評価することは困難な場合が多い.