超電導体の基本的性質の一つで,完全反磁性のことである.外部磁場と同じ大きさで反対向きの磁化を発生し,外部磁場を排除する効果である.ゼロ抵抗の物体は初期状態がゼロ磁場ならば完全反磁性が導かれるが,超電導体は初期状態に依存せず完全反磁性を示すことから,セロ抵抗とは独立した性質として完全反磁性を持つ.1933年,マイスナー(W. Meissner)とオクセンフェルド(R. Ochsenfeld)によって発見された.