測定は量の値を決定する目的を持つ一連の操作であり，測定量をそれと同種類の基準としている量と比較して行う測定を直接測定という．いい換れば，測定すべき量の値が直接得られる測定であって，その量と実際に測られるほかの量との関数関係に基づく補足的計算を行う必要のないものである．例えば，線基準，または端面基準による長さの測定，指示ばかり，または等比天びんによる質量の測定，ホイートストンブリッジを用いて標準抵抗と比較する電気抵抗の測定などをいう．