静力学

statics

 静止している物体に作用する力の関係を扱う学問.静力学の歴史はアルキメデスのてこの原理や浮力の原理など古代ギリシャ時代にさかのぼることができる.近世に始まる動力学とあわせて力学というが,動力学に基礎を与えたのは静力学である.静力学では一般に直交座標系を用いて力およびモーメントの平衡条件を記述して,構造物などに作用する力やモーメントを調べるが,変形する構造物などではさらに力と変位の関係および変位の両立条件を記述して調べる.静力学は流体の問題や摩擦の問題にも適用される.