振動源から防振対象へ振動の伝達経路で振動の遮断,もしくは低減化を行うことを振動絶縁という.振動絶縁には,基礎の変位外乱から防振対象に伝達される振動を絶縁する場合と,構造物に加えられた力外乱を基礎に伝達させない場合の二通りがある.振動絶縁の評価法としては,前者の場合は変位伝達率で表し,後者は力の伝達率である.ばねとダンパよりなる1自由度系の振動絶縁器では,両者は同じ式で表される.振動絶縁法は,受動的,準能動的および能動的方法に分類される.