サイバネティクス

cybernetics

 1948年にウィーナー(Wiener, N.)が著した“Cybernetics”の中に述べられている科学方法論上の思想である.「通信と制御と統計力学を中心とする一連の問題が,それが機械であろうと生体組織内のことであろうと,本質的に統一できる」という考えであり,この領域をギリシャ語の「舵取り」を意味する語源から,サイバネティクスと名付けた.具体的内容は,統計的に変動する変数を含むシステムの挙動を予測し制御するための予測理論,情報理論が中核であり,今日の情報科学,システム科学の基礎となっている.