サーボ機構に適するように,高加減速を行えるように開発されているモータである.サーボモータとしての評価は,加減速の速さとパワーレイト(パワーの立上り速さ)で評価される.本来直流モータ(DCモータ)が大きさの割に高トルクを発生することができ,サーボモータに最も適していた.しかしブラシを使うため,ブラシの摩耗によるメインテナンスが問題となっていた.パワーエレクトロニクスの発達により,固定子にのみ巻線があり,ブラシのない交流モータ(ACモータ)を,直流モータと同じような高パワー密度に制御することが可能となった.このように製作されたのが交流サーボモータで,永久磁石をロータに持った同期型交流サーボモータと,かご型誘導子ロータを使った誘導型交流サーボモータが一般に使われる.交流サーボモータは制御回路が複雑で高価となるため,100W以下の小パワー用には直流サーボモータが,100~500Wクラスには同期サーボモータが,500W以上には誘導サーボモータが使われる.