プロセス制御で多く見られる多重ループ制御の一つである.JIS自動制御用語では「フィードバック制御系において一つの制御装置の出力信号によって,他の多くの制御装置の目標値を変化させて行う制御」と定義されている[JIS Z 8116].例えば,冷却水流量を操作して反応器の温度を制御する場合,副制御ループである流量制御系の目標値として主ループの温度制御器の出力を用いることにより,副ループで発生する外乱やゲイン変動の影響の低減化,速応性の改善などが期待できる.