地震波などの振動を入力条件として,一律の減衰比で複数の固有振動数の1質点系の応答の最大値を,1質点系の固有振動数もしくは固有周期を横軸に,直線でつなぎ描いた線図で,地震波の周波数特性を調査するために用いられる.変位,速度,加速度のスペクトルを一つのグラフに表した三重応答スペクトルや,耐震設計基準などで推奨する耐震設計応答スペクトルなどもある.
モード解析では,モード分離された運動方程式において,各モードでの応答の最大値を応答スペクトルより簡便に求め,考慮する全モードの最大値をSRSS法等で合成することにより,全モードでの応答の最大値を算定する.