周期性を有する振動,例えば単振動において,その振幅をa,角振動数をωとすると,時刻tにおける変位yはy=a sin(ωt+α)と表すことができる.このθ=ωt+αを時刻tにおける位相といい,t=0のときの位相αを初期位相という.この単振動は直交座標系O-xyで反時計回りに角速度ωで回転する長さaの動径のy軸方向への射影の大きさで表すことができ,このとき位相θ=ωt+αは動径とx軸のなす角度に対応する.位相を位相角と称することもある.