蒸気タービン起動時の高圧タービン第一段落内面金属温度が180℃以下であるときの起動である.一般に,数日間以上の停止時間が該当する.特に第一段落内面金属温度が150℃以下の場合は,①金属の遷移温度対策上,高圧タービンロ-タを補助蒸気によって,180℃以上に加温する.②厚肉のロータ・ケーシングに熱疲労を生じさせないよう温度平衡を得るため,低速・高速ヒートソークを行う.などの行程を必要とする.また,並列から定格出力まで移行する際は,各機器ごとの温度変化率の制限によって,温態起動に比べ時間がかかる.(→温態起動,急速起動)