事業用火力発電プラントを中間負荷運用し毎日深夜停止すること.DSSの必要理由:①原子力は全発電容量の約20%を占めるが低発電原価と運転硬直性のため昼夜連続定格負荷運転の基底負荷運用機と位置づけられる.②一方昼夜の需要差が大きい(夜は昼の3分の1から2分の1).DSSの対象:供給硬直性の少ない燃料(重原油,石炭)をたく火力機.DSS火力機の要件:(a)急速起動でき(当然起動損失が少ない),かつ(b)熱応力が小さいこと.(c)部分負荷でも熱効率がよいこと.DSS技術の進展:(ア)大型超臨界圧貫流ボイラの火炉水冷壁循環系設置により(a)を達成,かつ運転可能域が低負荷へ広がった.(イ)タービンの全周噴射起動,コンバインド・ガバニングにより(b)を達成.(ウ)時系列的に最後に,大型超臨界圧変圧運転貫流ボイラの開発により(c)を達成.