高速炉の熱輸送系において,炉心で発生した一次主冷却系の熱を二次主冷却系に伝えるナトリウム-ナトリウムの熱交換器をいう.これまでの高速炉では,蒸気発生器で例えナトリウム-水反応事象があっても原子炉がその影響を受けないように二次主冷却系が設けられ,本機器が両冷却系の境界を形成する.一般に伝熱管は外径が20mm前後の直管で,熱膨張吸収のため一部をウェーブさせる構造もある.一次ナトリウムを管内に流す方式と胴側に流す方式とがあり,また胴側の流れから平行流,斜行流,直交流の型式がある.