人体や物質に照射された放射線の量.用語としては,放射をとった線量が使われる.空気1kg当たり2.58×10-4Cの電子とイオンの対を生成するのに必要な放射線照射量を1レントゲンといい,記号Rを用いる.また,放射線が単位体積の物質に与える平均エネルギーをJ/kgで与える吸収線量があり,単位はグレイを使って,記号Gyを用いる.さらに,人体に対する放射線の影響が放射線の種類,エネルギーなどによって異なるため,これらを補正した線量を線量当量といい,単位としてシーベルトを使い,記号Svを用いる.単位時間当たりの線量を線量率といい,Gy/hrのように使う.最新のICRP勧告では,等価線量が使われている.