蒸発器を構成する伝熱管.蒸発器の設置場所により,火炉水冷壁管,煙道蒸発器管,ボイラ水管などに分類される.火炉水冷壁管は水冷壁をフィンでつないで一枚のパネルとした水冷壁パネルが一般的である.大容量の新鋭ボイラにあっては火炉における高熱負荷に対し高乾き度蒸気領域においても火炉壁管を効率よく保護冷却するため製管時内部にライフル状の溝を付したライフル管を使用しているものもある.煙道蒸発器管は比較的低温の煙道部のガスより伝熱面効率良く熱を回収するために多重巻きのフィン付管が使用されることが多い.ボイラ水管については別項参照.