減速材として重水を用いる原子炉の総称.重水の優れた核特性から燃料選択の自由度が大きく,微濃縮ウランのほか天然ウラン,プルトニウムなどが利用できる.冷却材には,重水,軽水などが利用され,炉構造としては圧力管型と圧力容器型があり,これらを組合せた各種炉型が開発されている.沸騰軽水冷却圧力管型では,日本の新型転換炉「ふげん」,イギリスのSGHWRなど,加圧重水冷却圧力管型では,カナダのCANDU-PHW,加圧重水冷却圧力容器型ではアルゼンチンのAtuchaなどがある.