再熱器

reheater

 ボイラ(再熱ボイラ)を構成する基本的熱交換器の一.ボイラ燃焼ガスにより,高圧タービンを駆動した排蒸気を中圧タービン入口に必要な所定の温度まで,加熱する.発電プラントを良好な熱効率で運転するには,過熱器出口蒸気温度のみならず,再熱器出口蒸気温度,すなわち再熱蒸気温度を,発電機負荷変動,燃料性状変動等に関わらず常に一定に維持する必要があり,その制御は再熱ボイラの設計上最も重要な配慮点の一つである.再熱蒸気温度制御の手段としては,火炉に節炭器出口より投入する再循環ガス量を変化させることにより火炉と後部煙道における熱吸収配分を変化させることによる方法,後部煙道を並行した二つのパスに分割し一方に過熱器を配し,他方に再熱器を配しこれらのパスに流れるガス量をダンパにて変化させることにより過熱器,再熱器間の熱吸収配分を変化させる方法等がある.