排ガスで燃焼用空気を予熱する熱交換器で，煙道中に設置され，①ボイラ効率向上，②燃焼効率向上による過剰空気削減，③燃焼速度向上による短炎化，④火炎温度上昇による伝熱特性向上などの効果がある．小型ボイラ用の伝熱式と大型用の再生式に分けられる．前者は管や平板を介して排ガスと空気が熱交換を行う．後者は多数の金属板やセラミックスなどの伝熱要素を排ガスと空気に交互に接触させ，熱交換を行うもので，伝熱式の2～4倍小型化できる．円筒状伝熱要素を回転させる回転式と，伝熱要素が固定され，空気と排ガスの流路が切替わる固定式がある．