原子炉燃料の核的反応度を運転サイクル初期に抑制,後期に回復させるよう,ガドリニウム同位元素,155Gd,157Gdを含む三二酸化ガドリニウム,すなわちガドリニアを添加した核燃料をいう.155Gd,157Gdは中性子を吸収して新燃料の核的反応度を抑制するが,中性子を吸収するとそれぞれ中性子を吸収し難い156Gd,158Gdになり,核燃料が燃焼するに従って,その燃料の反応度を回復させる.155Gd,157Gdを含むガドリニアのことを可燃性中性子ポイズンともいう.軽水炉の場合ガドリニアは二酸化ウランに数%程度固溶させて用いる.