乱流強度

 乱流場の流速を平均流成分と乱流による変動成分に分解(レイノルズ分解)できたとする。変動成分は平均するとゼロになるが、2乗したうえで平均すればゼロにならない。この変動成分の2乗平均値の平方根は乱流強度と呼ばれ、乱流の強さを表す代表的尺度として用いられる.エンジン筒内の乱流強度は燃焼速度やサイクル変動などに大きな影響を与える.エンジンの筒内流動を平均流成分と乱流による変動成分に分解する方法としては、アンサンブル平均、定常的時間平均、カットオフ周波数、カットオフ長さなどを用いた様々な方法が検討されてきている。

参考文献:
大倉ら、高速PIVによるエンジン燃焼室内の乱流計測、日本機械学会論文集(B編)79巻806号, pp.2193~2206(2013)