リッチリーン燃焼

rich-lean combustion

 理論混合比よりも燃料過濃な状態で燃焼させたのち,空気を急速に混合して希薄燃焼させる低NOx燃焼法の一種である.最高燃焼温度を下げることによりサーマルNOxの生成が抑制されるとともに,過濃領域の還元性雰囲気のために,窒素分を含有する燃料にあっては窒素分のNOxへの転換も抑制される.現在のところ,この燃焼法はフューエルNOxの抑制に有効な唯一の方法とされる.過濃領域の当量比は1.4から1.8程度に設定するのがよいとされる.rich-burn early(quick)-quenchと呼ばれる燃焼法も同一のコンセプトである.