PWSは図に示す基本構造の,エンジンの過給機である.エンジンの約四倍の速度で回転するロータには,両端が吸気管と排気管に開口したセルと呼ぶ細長い通路が形成されている.PWSの作動原理は,ロータのセル内に発生する圧力波の伝ぱ作用を利用して,排気の圧力で直接,吸入空気を加圧し,エンジンを過給するもの.ターボチャージャのようなロータの慣性力による遅れが生じないため,アクセル操作に応じて瞬時に高い過給圧が得られるという特微をもち,ディーゼル車で実用化.