ディーゼルエンジン内の燃焼過程をいう.その経過は図に示すようで,噴射開始から熱発生の開始までの着火遅れ期間に形成された可燃混合気が初期燃焼期間で一気に燃焼するため高い熱発生率となり,シリンダ内の圧力上昇率が高くなってノックの原因となる.続く主燃焼期間の熱発生率は燃料が新気を見いだす速さに依存し,ガス流動と乱流混合に支配される.なお,初期燃焼は第一期燃焼,予混合燃焼,主燃焼は第二期燃焼,拡散燃焼などとも呼ばれる.また,噴射完了以降を後燃えと呼ぶことがある.