タービン入口温度

turbine inlet temperature, TIT

 タービンの入口のガスまたは蒸気の温度のことで,TITまたはTET(E:Entry)とも略称される.これはガスタービンや蒸気タービンのサイクル性能上最も重要な指標となるサイクル最高温度で,ガスタービンでは燃焼器出口温度すなわち初段のタービン静翼入口温度をさすが,メーカの呼称によっては,初段の動翼入口(相対)温度をさすこともある.TITは無冷却タービンでは翼材の耐熱温度の観点から900℃以下に押さえることが多いが,冷却タービンでは1200~1400℃が多く,研究開発中のものでは1500~1700℃をめざしているものもある.