四サイクルエンジンにおいて,吸気弁開口部を通る流速の体積効率に及ぼす影響を表す無次元特性値で,これを\({Z_{sm}}\)とすれば\[{Z_{sm}} = \left[ {{C_m}{F_p}} \right]/\left[ {{a_0}{{\left( {{\mu _s}{F_s}} \right)}_m}} \right]\]で示される.ここで,\({{a_0}}\):吸気中音速,\({{C_m}}\):平均ピストン速度,\({{F_p}}\):ピストン面積,\({{{\left( {{\mu _s}{F_s}} \right)}_m}}\):吸気弁の弁開期間における平均弁有効開口面積(幾何学的開口面積と弁流量係数との積の平均値).\({Z_{sm}}\)が0.5以上になると体積効率が急激に低下するので,最高回転速度でその値を越えないよう吸気弁開口面積が設計される.