斜め爆轟(ごう)(デトネーション)波エンジンの略称で,極超音速で飛行する機体から生じる衝撃波を,十分に混合された燃料/空気混合気へ入射して斜め爆轟波を発生させ,それによる圧力上昇を利用して推力を得る.原理的には,燃焼発熱反応が爆轟波という不連続面で生じるため,拡散燃焼を利用するスクラムジェットに比べて燃焼器を短縮できることが最大の利点である.一方,技術課題としては燃料と空気を主たる燃焼反応を生じさせずに,十分に混合させることと,安定な斜爆轟波の達成などがあげられる.