ピストンが下死点にあるときのシリンダ内容積と上死点にあるときのシリンダ内容積の比で,行程容積とすきま容積の和をすきま容積で割った値になる.圧縮比はエンジンの熱効率に大きな影響を与え,なるべく大きな値にすることが望まれる.ガソリンエンジンなどの火花点火機関では,ノッキングなどの制約により,6から11程度の値が用いられ,ディーゼルエンジンなどの圧縮点火機関では12から25程度の値が用いられている.