流動床ともいう.固体粒子を容器に入れ,その容器の底から多孔質板などの整流器を経てガスあるいは液の流体を流すと,流体がある流速以上になると,粒子は流体の流れに伴って運動し,液体が沸騰するのと似た現象を呈する.このような状態にある固体粒子は液体のような性質を持ち,容器を傾けたり,越流管を設けたりすると,粒子は外へ流れ出す.このような方法で固体粒子に流動性を与えることを流動化するといい,その状態にある粒子層を流動層という.粉粒体の乾燥,加熱,触媒反応などに用いられる.