ランキン・ウゴニオの式

Rankine-Hugoniot equation

 垂直衝撃波の前後の圧力,密度,温度および速度の比を関係づける式.比熱が一定の理想気体に対して連続の式,運動量の式およびエネルギーの式を適用して導いてある.ランキン・ウゴニオの式は減圧,すなわち膨張の方向の関係も与えるが,これはエントロピーの減少を導くので,断熱系のエントロピー非減少の原理により実現不可能である.ランキン・ウゴニオの式によれば,垂直衝撃波による圧力上昇は等エントロピー圧縮の場合より小さく,温度上昇は等エントロピー圧縮の場合より大きい.これは衝撃波が不可逆現象であることの一つの結果である.