均質な物質について定義された熱伝導率に対して,多孔質固体,粉粒体,繊維質材料,懸濁液など,複数の物質よりなる不均質材料のみかけ上の熱伝導率.多孔質固体のように固体連続相と空げき内空気のような分散相との二種の物質で構成されることが多いが,有効熱伝導率の値は構成物質の各熱伝導率と体積割合,分散物質の形状や配置,高温用断熱材などでは空げきの大きさや放射物性などによって変わる.各場合について整理式が提案されている.