放射吸収媒体の放射輸送式は微積分方程式となり,簡単には解けないので,一次元の放射輸送式を微分方程式に変換する近似方法(MilneとEddingtonが独立に提案した).放射強度が熱の流れの正と負の二方向では異なった均一の値をとるとして放射輸送式を簡単化した.さらに,放射進行の方向余弦を放射方程式の両辺に乗じて積分するモーメント法で放射熱流束に関する方程式を作り,放射輸送式と連立して解を求めた.一般形状に適用できる方法に発展されている.また,球調和法も基本的には等価の方法である.