電磁波(光)を吸収する媒体の放射物性値の一つで,一般にn-ikの複素数で表される.nは通常の屈折率,kは吸収指数と呼ばれ,媒体中で電磁波が減衰される程度を表す.ここで,iは虚数単位である.金属など電気良導体では,kは大きな値で,表面に入射した電磁波が非常に短い浸透距離で減衰され,光などでは不透明とみなせる.気体などの不良導体では,kは小さな値で,0と考えて差支えなく,光などは減衰されずに遠方まで到達できる.