実在気体の圧力P,温度T,比体積vの関係を,z=Pv/RTで定義された圧縮係数zで表し,zの理想気体の状態式からの偏差を,圧力または比体積の逆数のべき級数で展開した形で補正した状態式.圧力で展開した場合\(\left[ {z = 1 + B'P + C'{P^2} + D'{P^3} + \cdots \cdots } \right]\)をBerlin型,比体積の逆数で展開した場合\(\left[ {z = 1 + B/v + C/{v^2} + D/{v^3} + \cdots \cdots } \right]\)をLeiden型という.ここで,B,B'を第二ビリアル係数,C,C'を第三ビリアル係数,……と呼び,いずれも温度のみに依存する.Rはガス定数である.