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爆ごうを起こす火薬類の総称．それ自体で爆発性能をもつ化合爆薬と，混合して爆薬としての諸性能を発揮する混合爆薬がある．必要なときに外部から十分な衝撃エネルギーを加えられたときには確実に爆発するが，取扱い中に爆発しないことが爆薬の理想である．実用的な爆薬は，この理想に近づける方向で開発されてきており，その多くは，混合爆薬である．爆薬の成分として用いられている化合物には，ニトログリセリンなどの硝酸エステル，TNTなどのニトロ化合物，そのほか，ニトラミン，アミン硝酸塩などがある．