工業のさまざまな分野で対象とされる物質およびその混合系の数は非常に多く,それらのすべての熱物性値が広い温度・圧力の範囲にわたって実験的あるいは理論的に明らかにされているわけではない.これらの未知の熱物性値を推算する方法を,熱物性値の推算法という.原子団寄与法,対応状態原理による方法,一般化状態方程式あるいは一般化相関式を用いる方法などが提案されている.