混相流のk相の体積流束をjk(k=気相G,液相L,固相S)とすると,混合物の全体積流束は\(j = \sum {_{kjk}} \)となる.ドリフト束モデルにおけるドリフト束は,平均速度jで運動する平面からみた各相の体積流束として定義される.一次元モデルで,k相の平均速度,ボイド率をvk,αk,ドリフト束をjdkとすると,次の関係が成立する.\[\begin{array}{l} {j_{dk}} = \alpha ({v_k} - j)(k = G,L,S)\\ \sum {_{kjdk} = 0,} \sum {_{k\alpha k} = 1,} {j_k} = {\alpha _k}{v_k} \end{array}\]ドリフト束は平均速度jで運動する混合物からの,各相の拡散項とみなすことができる.多次元効果を考慮する場合には,物理量Fkをボイド率荷重平均値<Fk>で置換えれば良い.ここに\[ < {F_k} > = \int_A {{\alpha _k}{F_k}dA/A(Aは断面積)} \]