冷凍破砕もしくは低温破砕ともいう.多くの物質は,低温において弾性や塑性を失い,脆性を示すようになる.脆性化温度は物質によって異なり,ポリ塩化ビニルやポリプロピレンでは0~-15℃,ポリエチレンで-100℃,鋼で-150℃程度となっている.この性質を利用して,物質を脆性化温度以下に冷却した上で粉砕する方法を凍結破砕と呼ぶ.脆性化温度の差を利用して,物質の選別を行うこともできる.このことから,液化天然ガス(-162℃以下)の冷熱を廃棄物リサイクルに有効利用する方法として注目されている.