石炭

coal

 石炭は植物が埋没し,石炭化作用を受けて炭素分に富む物質になったものである.石炭化の進行とともに揮発分(熱分解成分)は減少し,純炭発熱量は増加する.石炭化の進んだものから順に無煙炭,れき青炭,亜れき青炭,褐炭(亜炭)に分類される[JIS M 1002].さらに,用途によって,一般炭と原料炭に分類されるが,前者は燃料用として取引される非粘結炭,後者はコークスの原料として取引される粘結炭である.石炭の確認埋蔵量は7600億tで,発熱量で比較して石油の約5倍であるが,推定可採量はこの10倍以上,石油の23倍にも上るといわれている.