高温気流にさらされる物体の壁表面を保護するために,微小空げきを有する多孔質材を用いた物体表面から液体を連続的にしみ出させて,冷却保護する方法をいう.これは,高温気流からの熱をしみ出した液体の蒸発により潜熱吸収,気化したガスの境界層への混合拡散により境界層を増大させ表面への対流伝熱を低下させる,さらには,表面に形成される液膜等によって冷却することになる.物体壁に使用する多孔質材は,金属に限らず,ある程度の耐圧・耐熱性のある繊維層を使用した例もある.